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備忘ログ

大学院生です。主に大学生の正課外活動やキャリア教育に興味があります。

【読書ログ】ライブ講義M-GTA 実践的質的研究法 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチのすべて

 M−GTAを体系化された木下先生のこの本を読了

データの分析を行いながら、また何度も読み直さないといけないなと感じた本。

ライブ講義M-GTA 実践的質的研究法 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチのすべて

ライブ講義M-GTA 実践的質的研究法 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチのすべて

 

分析の方法についてとても勉強になったのはもちろんのこと、

M-GTA

社会的相互作用に関係し人間行動の説明と予測に関わり、同時に、研究者によってその意義が明確に確認されている研究テーマによって限定された範囲内における説明力に優れた理論

の生成を目指しているというところ。

 

M−GTAの強みは

誰に向けて結果を提示するかというと、一般の人々というよりも実務に携わる人々や当事者やその関係者 などにあります。

 と、あるように現場に返すと言った視点に立った時に非常に有効であるところであること。これらのことがとても面白いなと感じました。

 

動的に説明し、現場の人にとって役立つようなもの。

そんな理論(もちろん範囲の限定はあるけれど)の生成を目指したい時に有効な手段だなと。そして、質的研究は【研究する人間】の役割が非常に大きい。面白くって難しい。

【読書ログ】ライブ講義:質的研究とは何か

 

インタビューの分析をするにあたり、

質的研究をしている院生仲間に進められたこちらを読了。

ライブ講義・質的研究とは何か (SCQRMベーシック編)

ライブ講義・質的研究とは何か (SCQRMベーシック編)

 

目次が以下のようになっていて、大学の講義形式、しかも先生と学生のやり取りの感じで話が進んでいきます。 

目 次
第1回 自己紹介とイントロダクション
第2回 質的研究法とはどのような研究法か?
第3回 仮説と理論
第4回 研究テーマとリサーチクエスチョンを考える
第5回 グループディスカッションの実施
第6回 テクストから概念を作る
第7回 対象者をどのように選べばよいか?
第8回 質問項目を考える―関心相関的質問項目
第9回 研究倫理とインタビューの基本
第10回 パイロットインタビューから学ぶ
第11回 インタビューの感触と分析ワークシートの作り方
第12回 分析ワークシートの検討
第13回 理論の作り方
第14回 理論の検討
第15回 理論のバージョンアップ
第16回 理論的飽和から関心相関的飽和へ

 

インタビューの質問項目の作り方や分析の仕方を実際に学生がやっていることを見せてくれる形で伝えてくれている本でとってもわかりやすかったなー。

何回も読みたい本。メモメモ。

「アクティブトランジション-働くためのウォーミングアップ」出版記念 WSに行ってきました!

 

中原淳先生&舘野泰ーさん著の「アクティブトランジション-働くためのウォーミングアップ」出版記念ワークショップに参加してきました!!

 

アクティブトランジションとは

1)「教育機関を終え、仕事をしはじめようとしている人々が、働きはじめる前に、仕事や組織のリアルをアクティブに体感し、働くことへの準備をなすこと」、その結果として、2)教育機関から仕事領域への円滑な移行(トランジション)を果たすこと

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

 

本には、アクティブトランジションに向けての調査研究だけでなく、それに向けたワークショップ実践のやり方もがっつり書かれています。研究と実践をしっかりつないでいて本当憧れます!

 

 

今日のWSでは本にも載っていた、

「カードdeトーク いるかも!? こんな社会人」ワークショップを体験しました!!

 

カードの中に描かれていたのは11人社会人!本当にいそう!!!!

 

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この中から、一緒に働きたい人3人と、一緒に働きたくない人3人を選び、グループの皆さんとその理由をシェアしていきました。

 

セリフがすごく絶妙に描かれていて、「この人、こんなこと言っててちょっと嫌だなーって感じもするけど、実は愛すべき人なんじゃないか」というようなことを感じさせてれたのも実に素敵だったな..

 

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同僚として働くなら、上司だったら誰がいいか、みたいな視点によっても

一緒に働きたい人や働きたくない人が違ってきていて面白かったです。

 

質疑応答の際には、このカードゲームの応用編として、

「あなたが5年後、カードの中の不夜城さんになったとします」という条件のもとその人を演じながら、なぜその人がこうなったのかっていうのを考えるみたいなこともできるのではないかっていう話があり、それもすごく面白かったです。

 

このワークショップは内定者が就職活動を通じて出会った様々な社会人との出会いを振り返ることで働く上で大切にしたい職業観・就業観に気づくことを目的に作られていましたが、内定者の人はもちろん、これから新しいチームで働くっていう時のチームビルディングや、働いている人が、価値観を見直す時にも楽しみながらいろいろな気づきを得るのに活用できるアイテムな気がしてとってもとっても素敵でした!

【読書ログ】ポジティブ心理学入門

 

ポジティブ心理学入門: 「よい生き方」を科学的に考える方法 という本を読みました。著者のクリストファーピーターソンさんは、研究論文が最も多く引用される世界の心理学者100人も選ばれているそう!

 

ポジティブ心理学入門: 「よい生き方」を科学的に考える方法

ポジティブ心理学入門: 「よい生き方」を科学的に考える方法

  • 作者: クリストファーピーターソン,宇野カオリ
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2012/07/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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表紙はなかなかのアメリカン!笑

 

さて、ポジティブ心理学とは以下のような学問だそうです。

私たちが生まれてから死ぬまで、またその間のあらゆる出来事について、人生でよい方向に向かうことについて科学的に研究する学問

 

第二次大戦以前、心理学が人間の疾患とその治療法に注目していたのに対し、ポジティブ心理学は人間の強みや、人間がよりよく生きることに焦点を当てたんだそう。

マイナスを0にするところよりも、1を10や100にするところに着目したタイプの心理学と言えるかと思います。

 

 

筆者はポジティブ心理学を次の3つの関連テーマに分類できるとし、

それぞれの分野における、たくさんの理論や実証研究について紹介しています。

(a)ポジティブな主観的経験(幸福感、快感、満足感、充実感)

(b)ポジティブな個人的特性(強みとしての徳性、才能、興味、価値観)

(c)ポジティブな制度(家族、学校、職場、共同体、社会)

 

 紹介されていた研究の中で個人的に特に気になったのは、(a)の分類の中で紹介されていたピーク・エンド理論と、フロー理論と心理的資源の構築のお話でした。

 

 ▶︎▷▶︎▷ピーク・エンド理論

 ピーク・エンド理論とは、心理学者のダニエル・カーネマンにより提唱された理論で

人は過去の経験を快か不快か判断する際、その経験がどう完結したかによって判定するという理論です。

 

カーネマンは実験で

60秒間冷たい水に手を浸した群と

60秒間冷たい水に手を浸し、その後さらに30秒手を浸す

(この群は参加者に知らせずに、参加者の辛さを軽減刺せる為に水のお温度が1度あげた)

との間の不快感を比較し、後者の方が不快感が少ないという評価を下したことを明らかにしました。

これはデュレーション・ネグレクトと呼ばれ、快また不快な経験がどれくらい長く続いたかは本質的に見落とされるということを意味しています。

 

 ▶︎▷▶︎▷フロー理論と心理的資源の構築

 フローとは、例えば、ゲームをしている時、数学の問題を解いている時などに集中していて気がついたら時間がすごく過ぎていたというような経験に見られるような、高度に没頭する活動に伴う精神的な状態のことです。

この高度な没頭状態は、自分の持つスキルと、チャレンジする課題が最適な均衡状態にある時、即ち自分にとって少しだけ難易度が高い課題を行う時に発生しやすいと言われています。

そして、理由はまだ解明されていないものの、フローを経験する頻度は人によって大きく異なり、さらに、青年期において多くのフローを経験する若者は創造的な分野で大成するなど、長期に及ぶ望ましい結果を示すそうです。このような現象は心理的資源の構築と称されています。

 

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個人の経験をいかにデザインしうるのか。この2つの理論を読んで、そんなことに思いを馳せていました。

同じような経験をしても、その終わり方で経験に付与されるラベルは異なる。

没頭するような経験が多い方が創造的になれる。

では、こういった経験を創出していくには何ができるのか。

自分がこういった経験をしていくために、教育実践においてこのような経験を創出していくために具体的にはどういう工夫ができるのか。もっと考えていかなくてはダメですな。ぴよぴよピヨ

 

 

【読書ログ】できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか

先日この本を読みました。生産的に、「たくさん」書くためにはどうすれば良いのかについて書かれた本です。

 

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

 

 

書く時間は、その都度「見つける」のではなく、あらかじめ「割り振って」おこう。文章を量産する人たちは、スケジュールを立て、きちんと守っている。それだけの話だ。

 

という言葉に表れるように、この本では、書くことを生活の中にきちんと位置づけ、組み込むことの重要性を主張しています。

 

「書く時間がとれない」

「もう少し分析しないと」

「文章をたくさん書くなら、新しいコンピュータが必要だ」

「インスピレーションが湧いた時が一番よいものが書ける」

といったような言い訳をきちんと反証しながら、書く時間を確保することの大切さについて述べていて非常に面白かったです。

 

筆者は、おわりに という章で、時間を確保し毎日「書くこと」の利点について以下のようにも述べていました。

筆が進む日も、落ち込んで焦燥感にかられる日もあるが、最悪だった日も、机に向かって書くには書いたことで幸せになれる。(中略)

僕は、長年スケジュールを守って書いてきた。僕の原動力になっているのは、先々の論文や書籍の刊行予定ではなく、「ちっとも書きたくなかったし、本当はベーグルを買いに行きたかったんだけど、今日もちゃんと書いた」という」日々のちいさな勝利の方だと思う。 

 

 確かに、「毎日コツコツやってきたんだ。こんな日も頑張れたんだ。」っていうのは、自信や、継続への動機につながってくるなーと。

すっごく疲れてる日でも痩せるためにプールに行った、だから明日も頑張ろう!とかなりますもんな。

 

自己効力(あることがらに関して、自分はそれを達成できるという自信)を高める4つの方法のうちで一番影響力が大きいものは、自分自身で何かを達成したという体験であるっていうくらいですもんね。

コツコツ何かを達成させていくこと、小さな成功体験を積み重ねていくことの大切さを再確認しました。

 

個人的にこの本の中で紹介されていた、書く作業自体が書くための優れたアイディアを育むということを明らかにした研究も面白かったなー

 

 ターゲットは、研究者の方や大学生かもだけど、

やりたいことがなかなかやれていないなーと思う人や、ダイエッターなどにもおすすめな要素が詰まった一冊です。

面白いと感じたものメモ

サイエンスバーだそう
生物化学の研究をしていたかたが店主だとか

博士過程の院生さんとかもお店に関わっているんだって。おもしろい。
インキュベータ (INCUBATOR) - 四谷三丁目/ワインバー [食べログ]

「たくさん時間を使っても、なぜか進歩できない」を、Kolbの経験学習モデルで解決!??

さいきん悩んでいたことがある。

たくさん時間をかけても、私はなかなか進歩しないのだ。

 

研究もそう。たくさんの時間をつかって準備しても

研究発表はいつも、言いたいことが伝わらなくて

みんなが、はてなを浮かべているし

(そもそもの研究計画案がはてなすぎるっていうのもあるけど、それすら伝わらない)

 

他にも、たくさんあるけれど、思い起こせば、高校の頃から、

部活に誰よりも時間を費やしてテニスを頑張っていたけれど

ランキング戦でびり以外になったことはなかった

ずっとずーと時間をかけても、思うように進歩できていないのだ。

  

そんなことでめそめそしていたら、去年ゼミで学んだ”経験学習”のことを、ふと思い出した。

輪読していた本はこれかな 

Experiential Learning: Experience as the Source of Learning and Development

Experiential Learning: Experience as the Source of Learning and Development

 

  

経験学習のモデルとしては

アメリカの組織社会学者、教育理論家のDavid A. Kolbのモデルがよく知られている。

 

Kolbが唱えたのは、以下のようなサイクルの中で、

リアルな経験をし(具体的な体験)、それをじっくり振り返り(省察的観察)、

そこから気付きをえて新たな教訓を引き出し(抽象的概念化)、

それをもとに実践的行動を起こすことで(実験的行動)、

人は経験から学ぶことが出来るというモデルである。

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 そして、このモデルは1周で終了するわけでなく、

抽象的概念化を通じ得た教訓を仮説として実行した、実践的行動が次のサイクルの

具体的な体験となってらせん構造を描き繰り返し行われるそうだ。

 

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 ああ..なんで時間をかけてもできるようにならないのだろうと思ったら

それもそのはずである。

このモデルがまわせていなかったのだから。

 

順番に振り返ってみると

具体的な経験;ゼミの発表がうまくいかない(経験したぞおお)

省察的観察;早口なのかな..資料がわかりにくいのかな..(経験について振り返りやってたぞおおお)

抽象的概念化;(あばああああ)

実践的行動;(あばあああああああああ)

→下2つがしっかりできずに「とにかく時間をかけてやらなきゃ!!!!!!やばい!やばい!」

ってなってましたごめんなさい....

これじゃ、時間をかけたって上達しないはずである。

らせんがつぶれて蚊取り線香状態だもんね。。とほほ

 

進歩しない、学べていないと思ったら

このサイクルを上手に回せていなかったのね。

上手に回せるようにしていきましょう。