【読書ログ】できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか
先日この本を読みました。生産的に、「たくさん」書くためにはどうすれば良いのかについて書かれた本です。

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)
- 作者: ポール.J・シルヴィア,高橋さきの
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
書く時間は、その都度「見つける」のではなく、あらかじめ「割り振って」おこう。文章を量産する人たちは、スケジュールを立て、きちんと守っている。それだけの話だ。
という言葉に表れるように、この本では、書くことを生活の中にきちんと位置づけ、組み込むことの重要性を主張しています。
「書く時間がとれない」
「もう少し分析しないと」
「文章をたくさん書くなら、新しいコンピュータが必要だ」
「インスピレーションが湧いた時が一番よいものが書ける」
といったような言い訳をきちんと反証しながら、書く時間を確保することの大切さについて述べていて非常に面白かったです。
筆者は、おわりに という章で、時間を確保し毎日「書くこと」の利点について以下のようにも述べていました。
筆が進む日も、落ち込んで焦燥感にかられる日もあるが、最悪だった日も、机に向かって書くには書いたことで幸せになれる。(中略)
僕は、長年スケジュールを守って書いてきた。僕の原動力になっているのは、先々の論文や書籍の刊行予定ではなく、「ちっとも書きたくなかったし、本当はベーグルを買いに行きたかったんだけど、今日もちゃんと書いた」という」日々のちいさな勝利の方だと思う。
確かに、「毎日コツコツやってきたんだ。こんな日も頑張れたんだ。」っていうのは、自信や、継続への動機につながってくるなーと。
すっごく疲れてる日でも痩せるためにプールに行った、だから明日も頑張ろう!とかなりますもんな。
自己効力(あることがらに関して、自分はそれを達成できるという自信)を高める4つの方法のうちで一番影響力が大きいものは、自分自身で何かを達成したという体験であるっていうくらいですもんね。
コツコツ何かを達成させていくこと、小さな成功体験を積み重ねていくことの大切さを再確認しました。
個人的にこの本の中で紹介されていた、書く作業自体が書くための優れたアイディアを育むということを明らかにした研究も面白かったなー
ターゲットは、研究者の方や大学生かもだけど、
やりたいことがなかなかやれていないなーと思う人や、ダイエッターなどにもおすすめな要素が詰まった一冊です。